・2010年設⽴のバイオベンチャーで、mRNA(メッセンジャーRNA)を活⽤した新たな⼿法による医薬品開発を⾏っています。
・mRNAは細胞内でタンパク質を合成するために必要な情報をもったRNAで、mRNAを⽤いたワクチンは2020年に初めて実⽤化されました。
・感染症のワクチン、がん、希少疾患、循環器疾患など幅広い領域に対し多くのパイプライン(新薬候補)を保有しますが、新型コロナワクチンの開発に成功したことで⼀躍有名となりました

コロナワクチンで一躍有名になった企業ね。

そうですね。今後も多くのパイプラインを有しており、株価は年初から急上昇しています。
【概 要】
21年12月期第2四半期業績は、売上高が43億5400万ドルに膨らむ中(前年同期の売上高は6700万ドル)、純損益が27億8000万ドルの黒字に転換しています(同1億1700万ドルの赤字)。
希薄化後EPSは6.46ドル。売上高、同EPSともに市場予想(それぞれ42億7200万ドル、6.212ドル)を上回っています。同四半期に新型コロナウイルスワクチン1億9900万回分が売上として認識され、製品売上として約42億ドルを計上しています。
このほか同ワクチン開発に絡みBARDA(米国生物医学先端研究開発機構)からの助成金1億100万ドルを計上しています。
会社側は21年のワクチン供給について、前回決算時時に提示した8億〜10億回分を維持しています。すでに納入された分を含め、21年通年の事前購入契約(APA)は200億ドルに上っています。
22年分のワクチン供給量は20〜30億回分になると予想しています。
【業 績】
決算期 | 売上高(百万$) | 純利益(百万$) | EPS($) | 1株配当($) | BPS($) | ROE(%) | 自己資本比率(%) |
2019/12期 | 60 | -514 | -1.55 | 3.5 |
-38.0 |
73.9
|
|
2020/12期 | 803 | -747 | -1.96 | 6.5 | -40.0 | ||
2021/12期(予) |
18,473 | 10,843 | 24.96 | 35.6 | 123.4 |
<特 徴>
2020年になるまで実⽤化されているmRNAワクチンは存在しませんでしたが、⽶製薬⼤⼿ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナ向けのmRNAワクチンと、モデルナのmRNAワクチンが実⽤化されたことでmRNAワクチンの有効性がついに実証されました。
当⾯は新型コロナワクチンの販売動向が最も注⽬されると思われますが、同社はインフルエンザ向けのワクチンやHIV向けのワクチン、がんの治療薬なども開発しており、中⻑期的にはそうした他の医薬品の動向も重要となりそうです

みのりん的投資判断は「中立」となります。
現時点では株価急騰しており、これからの参戦については見送りとした方が良さそうです。
※投資は自己判断でお願いします。
2021/08/12
モデルナのHPのリンク

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