・⽶国最⼤のたばこメーカーです。「マールボロ」が主⼒ブランドで、2020年の⽶国紙巻きたばこ市場では43.3%のトップシェアを誇ります。
・フィリップ モリス インターナショナルは2008年に分離した兄弟会社で、フィリップ モリスが⽶国外、アルトリアが⽶国市場を
それぞれターゲットとする役割分担となっています。

たばこ産業は、健康志向も強くなっているし苦戦しているんじゃないかな?

年々たばこの販売本数は減少していますが、単価引上げ、他分野への投資なども行っています。
【概 要】
21年12月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比8.93%増の69億3600万ドル、純利益が同10.60%増の21億4900万ドルに伸びています。
たばこ税を除いた売上高は10.90%増の56億1400万ドル、特殊要因を考慮した調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は1.23ドルとなっています。
同売上高、同EPSともに市場予想(それぞれ約53億3900万ドル、約1.17ドル)を上回っています。
部門別の売上高は主力のたばこ製品が8.0%増の60億5000万ドル、無煙たばこ製品が5.0%増の6億9300万ドル、ワインが27.5%増の1億6700万ドルに伸長しています。
たばこ製品については、主力ブランド「マルボロ」の出荷量が2.5%増の223億3900万本に上向いたことが寄与しています(同製品全体では1.5%増)。
会社側は通期の調整後・希薄化後EPS(非GAAP)を4.56〜4.62ドルと予想しています。なお会社側は7月、傘下のワイン事業を米投資会社シカモア・パートナーズに約12億ドルで売却することで合意しています(売却手続きの完了は21年内を見込む)。
【業 績】
決算期 | 売上高(百万$) | 純利益(百万$) | EPS($) | 1株配当($) | BPS($) | ROE(%) | 自己資本比率(%) |
2019/12期 | 19,796 | 7,895 | 4.22 | 3.36 | 3.3 |
-12.4 |
12.9
|
2020/12期 | 20,841 | 8,117 | 4.36 | 3.44 | 1.6 | 97.7 | 6.3 |
2021/12期(予) |
21,268 | 8,536 | 4.61 | 3.54 | 1.6 | 235.3 |
<特 徴>
世界的な健康志向の⾼まりなどからたばこの販売本数が年々減少するなか、価格の引き上げなどにより売上⾼を維持するとともに、⽣産性の向上やコスト削減によって利益の増加を目指しています。
⼀⽅、たばこへの依存を下げるためにビールのアンハイザー・ブッシュ・インベブ、電⼦たばこのジュール・ラブズ、⼤⿇関連のクロノス・グループへの株式投資を⾏っています。
ただ、⽶国などで電⼦たばこへの規制強化の動きが広がり、ジュール・ラブズへの投資について⼤きな評価損を計上しました。また、複数の州でメンソールたばこが禁止される可能性も出てきてリスクと考えられます。

みのりん的投資判断は「中立」となります。
配当率も高く、自社株買いなどの投資還元も行っている企業ですが、長期的には産業として様々な課題を抱えています。
※投資は自己判断でお願いします。
2021/08/12
アルトリア グループのHPのリンク

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