・無線通信技術でリードする世界的企業。CDMA(符号分割多重接続)やOFDMA(直交周波数分割多元接続)など主要な無線通信技術で多くの知的財産(IP)を保有しています。
・スマートフォン向けSoC(システム・オン・チップ)の「snapdragon」などを展開するほか、同社が保有するIPの特許料をアップルを含む世界中のスマホメーカーから徴収しています。

無線技術の世界的企業なのね。

4G、5Gと世代が変わっても常に通信部門の中心企業であり続けています。
【概 要】
21年9月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比52.12%増の79億3500万ドルに拡大する中、純利益が同3.76倍の17億6200万ドルに膨らんでいます。
調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は2.15倍の1.90ドル。調整後売上高(79億2500万ドル、非GAAP)、同EPSともに市場予想(それぞれ76億2900万ドル、1.667ドル)を上回っています。
CDMA技術製品を手掛けるQCT部門の売上高が53%増の62億8100万ドルに拡大。携帯電話向けの伸びが好業績に寄与したほか、その他の製品セグメントも軒並み好調に推移しています。
同部門の製品セグメント別売上高は、携帯電話向けが53%増の40億6500万ドルに伸びたほか、RFフロントエンド製品が39%増の9億300万ドル、車載向けが40%増の2億4000万ドル、IoT向けが71%増の10億7300万ドルに拡大しています。
【業 績】
決算期 | 売上高(百万$) | 純利益(百万$) | EPS($) | 1株配当($) | BPS($) | ROE(%) | 自己資本比率(%) |
2019/9期 | 24,273 | 4,323 | 3.54 | 2.48 | 4.3 |
150.3 |
14.9
|
2020/9期 | 23,531 | 4,816 | 4.19 | 2.54 | 5.4 |
94.6 |
17.1 |
2021/9期(予) |
32,904 | 9,418 | 8.22 | 2.67 | 8.3 | 113.4 |
<特 徴>
90年代に無線で⼤量のデータを扱うための通信規格CDMAを独⼒で開発したことで無線通信技術の中⼼企業に⾶躍しました。
その後、4G、LTE、5Gと世代が変わるごとに、同社が新しい通信規格で通信ネットワークのプロトタイプを作成して実際に通信できることを実証することが続いており、無線通信技術の中⼼企業であり続けています。
アップルはクアルコムに代えてインテルから5Gチップを調達しようとしていましたが、インテルは開発が間に合わず断念しており、通信分野でのクアルコムの実⼒を知らしめた事例と⾔えるでしょう。
5Gの普及が進むにつれ、(1)スマホ向けSoC売価の上昇、(2)スマホ卸値に連動する特許料の増加、(3)⾼周波部品の拡充、
(4)⾃動⾞の通信機能強化、などが増収要因となって業績拡⼤が続く⾒通しです。

みのりん的投資判断は「買い」となります。
今後、5G銘柄として注目が続くと思われます。
※投資は自己判断でお願いします。
2021/08/9
クアルコムのHPのリンク
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