・当社は、オンライン診療の会社です。パンデミックを追い風に事業が躍進しました。M&Aの恩恵もあり増収傾向にあります。
・会員数の成長鈍化、コロナ後のオンライン診療の需要減速の憶測から、株価は調整局面になっています。

日本でもオンライン診療は話題になっているけど、様々な規制にあって、なかなか広まらないイメージね。

コロナ後を見据えて株価は低迷していますが、当社は着実に提携企業を契約を行ってきており、会員数だけではなく、会員単価の改善も図ろうとしています。
【概 要】
21年12月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比150.92%増の4億5367万ドルに膨らむ一方、(リボンゴ・ヘルスとの合併に絡む費用などで)純損失が1億9964万ドルに拡大しています(前年同期は2960万ドルの純損失)。希薄化後EPSはマイナス1.31ドル。同EPSが市場予想(マイナス0.537ドル)を下回る半面、売上高は市場予想(4億5192万ドル)を上回っています。遠隔診療需要の増加に加え、リボンゴ・ヘルスとの合併によって売上高が急拡大しています。
米国の有料会員数が20%増の5150万人に伸びる中、全体の総診療件数は56%増の319万件に伸長しています。売上高の内訳は、サブスクリプションベースのプラットフォーム会員費収入が183%増の3億8815万ドル(米国と海外がそれぞれ225%、28%ずつ増加)、診療手数料収入が24%増の5446万ドルに伸びています。通期ガイダンスを上方修正。会社側は21年通期業績について、売上高の予想レンジを19億5000万〜20億ドル→19億7000万〜20億2000万ドルに引き上げています。
【業 績】
決算期 | 売上高(百万$) | 純利益(百万$) | EPS($) | 1株配当($) | BPS($) | ROE(%) | 自己資本比率(%) |
2018/12期 | 417 | -97 | -1.47 | 14.37 | 66.27 | ||
2019/12期 | 553 | -98 | -1.38 | 13.94 | 63.26 | ||
2020/12期 |
1,093 | -485 | -5.36 | 105.69 | 89.46 |
<特 徴>
オンライン診療のテラドック・ヘルスは、パンデミックを追い風に事業が躍進しました。
買収の効果も加わり、2020年売上は前年比188%の増収となりました。
2021年第1四半期も減速する気配はなく、151%という全体の売上成長のうち69%は買収の影響を除いた既存事業によるものです。
会員数については、昨年、多くの顧客企業が社員によるテラドックのサービス利用を推進した効果が今後、形に表れてくると期待されます。
テラドックは当面、昨年買収したリボンゴの慢性疾患管理プラットフォームのサービスを活用して顧客とのかかわりを深める戦略を続ける意向です。
また、オンラインのプライマリーケア(基本診療)サービス「Primary360」を立ち上げる予定です。
既に2021年下半期のサービスについて複数のフォーチュン1000企業との契約にこぎつけており、2022年第1四半期には全国展開を開始することを見据えています。
同じ利用者がPrimary360とリボンゴの両方のサービスを受ければ、会員一人当たりの売上は劇的に増加する見込みです。

みのりん的投資判断は「買い」となります。
コロナ後を見据えて、直近の株価は低迷していますが、業績拡大に向けての企業努力が伺えるとこから、今後の株価回復が期待されます。
※投資は自己判断でお願いします。
2021/06/28
テラドック ヘルスのHPのリンク
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