
・広告代理店向けにデジタル広告の費用対効果を最適化するDSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)を提供する企業です。
・グローバル展開をしており、オフィスはアメリカに10拠点、その他世界12カ国に構えている。
・2021年6月17日に株式分割1対10を行う。

直近でずいぶん、株価は低迷しているのね

最近の金利上昇にともなうテック銘柄の低迷、デジタル広告への懸念から株価は下落していますが、業績は好調な企業です。
【概 要】
20年12月期第4四半期業績は、売上高が前年同期比48.14%増の3億1990万ドルに伸びるなか、純利益が同2.98倍の1億5190万ドルに拡大しています。
売上高、EPS(3.05ドル)ともに市場予想(それぞれ2億9220万ドル、1.303ドル)を上回っています。
急成長チャネル(CTVやオーディオなど)のシェア獲得が業績の向上に寄与しています。全体の営業利益は2.02倍の1億643万ドル、税引き前利益は99.20%増の1億696万ドルに膨らんでいます。
EBITDAは83.04%増の1億5292万ドル(市場予想は1億1840万ドル)、純利益は2.58倍の1億8480万ドル、EPSは3.71ドルとなりました(市場予想は1.884ドル)。
会社側は第1四半期の業績に関し(コロナによる大きな景気後退がないと仮定した場合)、売上高を2億1400万〜2億1700万ドル、調整後のEBITDA(非GAAP)を「少なくとも5500万ドル」と予想しています。
【業 績】
決算期 | 売上高(百万$) | 純利益(百万$) | EPS($) | 1株配当($) | BPS($) | ROE(%) | 自己資本比率(%) |
2018/12期 | 477 | 176 | 2.08 | – | 9.0 | 22 | 35.3 |
2019/12期 | 661 | 108 | 2.43 | – | 13.4 | 18 | 35.4 |
2020/12期 | 836 | 242 | 5.24 | – | 21.4 | 24 | 36.7 |
<特 徴>
ザ・トレード・デスクは広告の技術会社である。ディスプレイ、ビデオ及びソシアルを含む各種広告フォーマットにわたり、並びにコンピューター、携帯機器及び接続されたテレビ(TV)を含む各種デバイスにあるクライアント向けデジタル広告キャンペーンを購入・管理するセルフ・サービス・プラットフォームを提供しています。
当社のプラットフォームは広告代理店でメディアプランナー・バイヤーがメディア交換と売り手側プラットフォーム上でデジタルメディアを購入することを可能にします。
デジタル広告キャンペーンを最適化・測定する第三者データを取得・使用し、キャンペーンの有効性を最適化するために、自社または顧客の自社データを導入します。
オフライン販売結果とその他のビジネス目標にデジタルキャンペーンをリンクし、データ管理プラットフォームと出版社管理プラットフォーム市場等の他のサービスにアクセスし、ユーザー・インターフェイスとアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)を使用して自社のプラットフォーム上に独自のテクノロジーを構築します。

みのりん的投資判断は「買い」となります。
最近の株価低迷は、アップル社などによる広告に対する技術的な規制から、デジタル広告メディアの市場縮小の懸念からと思われますが、企業のデジタル広告への投資額は依然として増えており、この分野プラットフォーマーリーダー企業を目指す当社への追い風はまだまだこれから続くと思われます。
株価分割も今後の成長への強い自身を表していると感じます。
※投資は自己判断でお願いします。
2021/5/27
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