
・2019年6⽉に新規株式公開(IPO)、セキュリティー⼤⼿マカフィーのCTO(最⾼技術責任者)を務めた経歴をもつジョージ・カーツCEOらが⽴ち上げたサイバーセキュリティ企業。
・サブスクリプション契約顧客数は順調に増加している。

セキュリティーの問題は、個人・法人問わず需要がありそうね。

そうですね。最近では政府に対するサイバー攻撃も話題になりますね。
売上・利益ともに驚異的な伸びを見せている企業です。
【概 要】
21年1月期第4四半期業績は、売上高が前年同期比74.17%増の2億6492万ドルに膨らむ中、純損失が1900万ドル(前年同期は2840万ドルの純損失)に縮小しています。
調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は0.13ドル。売上高、同EPSはともに市場予想(それぞれ2億5045万ドル、0.086ドル)を上回っています。
同四半期は新規のサブスクリプション契約1480件を獲得し、累計のサブスクリプション契約顧客件数が82%増の9896件に伸長しています。
顧客基盤が拡大する中、サブスクリプション収入とARR(年間換算経常収益)はそれぞれ77%増の2億4470万ドル、75%増の10億5000万ドルに拡大しています。
既存顧客の売上継続を計測する指標のネット・リテンションレート(ドルベース)は125%と高水準を維持しています。
会社側は22年1月通期の売上高を13億1040万〜13億2070万ドル、調整後の希薄化後EPS(非GAAP)を0.27〜0.30ドルと予想しています。
【業 績】
決算期 | 売上高(百万$) | 純利益(百万$) | EPS($) | 1株配当($) | BPS($) | ROE(%) | 自己資本比率(%) |
2020/1期 | 481 | -63 | -0.42 | – | 3.5 | – | 52.9 |
2021/1期 | 874 | 63 | 0.27 | – | 3.9 | -11.5 | 31.9 |
2022/2期(予想) | 1,330 | 70 | 0.31 | – | 4.4 | 5.6 | – |
【サブスクリプションの契約顧客数】
アクティブユーザー数(百万人) | |
2017年1月期 | 450 |
2018年1月期 | 1,242 |
2019年1月期 | 2,516 |
2020年1月期 | 5,431 |
2021年1月期 | 9,896 |
【⾒通し・注目点】
11-1⽉期の売上⾼は前年同期⽐74%増となりました。また、年間経常収益(ARR)は同75%増の10.5億ドルとなり、そのうち新規ARRが1.43億ドルとなりました。経営陣からは「ARRが⼤台の10億ドルを超えることができた」、「新規顧客の獲得数が加速している」といった前向きなコメントが出されました。
<特 徴>
サイバー攻撃に対する防御として、ネットワークへの侵⼊を防ぐやり⽅と、エンドポイント(情報端末)で不正な動きを検知するやり⽅がありますが、標的型の攻撃が増えたことでネットワークへの侵⼊を完全に防ぐのは現実的ではなくなり、侵⼊後の不正な動きを検知するエンドポイント保護の重要性が増していると⾔われています。
2020年末には⽶政府機関などを標的とした⼤規模なサイバー攻撃が発覚しましたが、そうした事件が相次いで発⽣していることも同社の追い⾵になっていると思われます。

みのりん的投資判断は「買い」となります。
業績については問題ありません。
サイバーセキュリティ分野は、現状なくてはならない事業分野となっています。
サブスクリプションモデルにおける顧客獲得・維持も十分であり、「買い」となります。
※投資は自己判断でお願いします。
2021/5/17
クラウド ストライク ホールディングスのHPのリンクです
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