米国株に投資して儲かったら!!損したら!! 税金をどうしよう?
iDeCo(イデコ)、NISA(ニーサ)、確定申告・・・何がどう節税につながるの!?
この記事では、株式投資にかかる節税対策について説明します。
・ iDeCo(イデコ)は、税金優遇の点から必須!!
・ NISA(ニーサ)は、積み立て投資(長期投資)に向くが、個別株(短期投資)においては、検討を要する。
iDeCo(イデコ)は、素晴らしい優遇制度!!
iDeCoは、「運用益が非課税対象になる」だけではなく、「積立額(掛金)全額が所得控除になる」優れた優遇制度です。
所得控除の恩恵だけも、実質的な運用率は相当なものとなるので、やらない選択肢はないと思われます。
参考:年間の節税額の見積額 | |
掛金1万円 | |
30歳 年収 400万円 | 18,000円 |
40歳 年収 500万円 | 24,000円 |
50歳 年収 700万円 | 36,000円 |

NISA(ニーサ)が「運用益」だけなのに、ずいぶん優遇されているのね。
デメリットは本当にないのかしら?
デメリットをあえて言えば、年金制度なのでの60歳まで引き出しができない点でしょうか。
将来の年金収入に備えて、少しずつでも積立するイメージです。
また、職場によっては、加入できない場合もあります。
職場に事前に確認が必要です(理由についてはこの記事では触れません)。

転職した場合はどうなるのかしら?
転職先にも資産を移動することはできます。
ただ、転職先の企業によっては、受け入れの上限がことなる場合があるので注意です。
NISA(ニーサ)の活用は注意!!

NISA(ニーサ)も素晴らしい優遇制度じゃないの?
NISA(ニーサ)も運用益にかかる税金が優遇されている点では優れた制度であると思われます。
ただし、比較的リスクの高い個別銘柄を短期で運用する場合は注意です。
NISAを適用していない場合、「利益の出た株式」と「損失の出た株式」があると、利益と損失は相殺されます。
しかしながら、NISAを適用した場合、損失は相殺できません。
下記の表を見てください。
【① A株 B株ともにNISA適用した場合】
利益 | 課税される利益 | |
NISA適用 A株 | △100万円 | 0円 |
NISA適用 B株 | 50万円 | 0円 |
相殺後利益 | △50万円 | 0円 |
【② A株にNISA適用、B株にNISA非適用した場合】
利益 | 課税される利益 | |
NISA適用 A株 | △100万円 | 0円 |
NISA非適用 B株 | 50万円 | 50万円 |
相殺後利益 | △50万円 | 50万円 |
【③ A株、B株ともにNISA非適用した場合】
利益 | 課税される利益 | |
NISA非適用 A株 | △100万円 | △100万円 |
NISA非適用 B株 | 50万円 | 50万円 |
相殺後利益 | △50万円 | △50万円 |
①~③は全て△50万円の損失となっていますが、課税対象となる利益については異なっていますね。
特にも②においては、トータル利益がマイナスにも関わらず、課税される利益50万円が計上されていることとなります。
また、③のケースにおいては、確定申告をした場合、3年間繰越損失として、利益と相殺することができます。

トータルでマイナスなのに、課税される利益が計上されてしまうことがあるのね
NISAは長期投資向きです。短期で売り買いし、損切も予定している銘柄であれば、適用は避けるべきかと考えられます。
積立型等で比較的長期の安定収益を狙うのであれば、NISA適用が望ましいと思われます。
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